アサヒ清缶剤
アサヒ清缶剤は、永年に渡る高度の研究結果と豊富な経験集積による配合技術により完成された特殊高分子系の清缶剤です。
従来のリン酸系に加え非リン系清缶剤や、多目的缶内処理剤等、豊富な種類を取り揃えています。
特長
各種ボイラーに最適
各種ボイラー用水に対して、精密な分析検討を行い給水や運転状態に最適な配合にて納入します。
各種ボイラー用水に対して、精密な分析検討を行い給水や運転状態に最適な配合にて納入します。
当然定期的な採水分析により微調整も行います。
スケールの付着防止
特殊高分子の働きにより残留硬度等のスケール成分を反応、沈澱させないように分散させ、ブローにより速やかに缶外に排出します。
特殊高分子の働きにより残留硬度等のスケール成分を反応、沈澱させないように分散させ、ブローにより速やかに缶外に排出します。
既成スケールの剥離
カルシウム等の結晶の成長を阻止し、既成のスケールを徐々に剥離させ、ブローにより速やかに缶外に排出します。
カルシウム等の結晶の成長を阻止し、既成のスケールを徐々に剥離させ、ブローにより速やかに缶外に排出します。
腐食の完全阻止
特殊被膜を形成し、缶体を保護します。
特殊被膜を形成し、缶体を保護します。
スラッジの分散
スケールなどのスラッジは勿論のこと、ドレン回収等によって缶内に持ち込まれた酸化鉄等のスラッジを分散して伝熱面に付着しない状態にしてブローと共に排出させます。
スケールなどのスラッジは勿論のこと、ドレン回収等によって缶内に持ち込まれた酸化鉄等のスラッジを分散して伝熱面に付着しない状態にしてブローと共に排出させます。
アサヒ清缶剤の管理基準(低圧ボイラー) | ボイラー水 | |
通常運転 | 高速運転 | |
PH | 11.0~11.8 | 11.0~12.0 |
電気伝導度(mS/m) | 400以下 | 600以下 |
塩化物イオン(Cl-mg/l) | 400以下 | 600以下 |
シリカ(SiO2mg/l) | 400以下 | 600以下 |
ブロー率 | 3~10% | 2~5% |
アサヒ脱酸素剤
缶内腐食の最大の敵は、溶存酸素です。アサヒ脱酸素剤は、この溶存酸素を速やかに除去し、缶内を腐食から守ります。
使用目的、場所によりヒドラジン系、亜硫酸ソーダ系、糖類系等を揃えています。
使用目的、場所によりヒドラジン系、亜硫酸ソーダ系、糖類系等を揃えています。
それぞれの成分に反応促進剤を加え、給水中の溶存酸素と速やかに反応させ、溶存酸素を除去します。
溶存酸素量は温度により変化します。脱酸素剤は溶存酸素量に応じて投入してください。
主な脱酸素剤の溶存酸素との反応
ヒドラジン系 N2H4+O2=N2+2H2O
亜硫酸ソーダ系 2Na2SO3+O2=2Na2SO4
給水温度(℃) | 0 | 10 | 15 | 20 | 30 | 40 |
酸素O2(ppm) | 14.56 | 11.25 | 10.06 | 9.08 | 7.48 | 6.4 |
給水温度(℃) | 50 | 60 | 70 | 80 | 90 | 100 |
酸素O2(ppm) | 5.56 | 4.68 | 3.8 | 2.9 | 1.57 | 0.00 |
スラッジ分散剤
スラッジ分散剤は、特殊高分子を主体とした製品でボイラー内に生じたスラッジ、主に鉄酸化物、或はシリカや硬度リークにより生じたカルシウムやマグネシウムスケール等に有効に作用しこれ等不純物が伝熱面に析出付着することを未然に防止します。
同時に既成スケールも除去して剥離させボイラー内を清浄に保ちます。
ボイラー内の状況が良くない時に清缶剤の補助としてご使用ください。
アサヒ防食剤
軟水中のMアルカリ度(HCO3-イオン)がボイラー内の高温、高圧下で分解し、炭酸ガス(CO2)が発生し蒸気と共に移行します。
そしてPHを低下させ蒸気ライン腐食を促進します。ボイラーより蒸気ラインに供給されたCO2は蒸気の凝結中に再び溶解し、そのPHはCO2を20ppm溶解することによりPH5.0以下になります。
CO2は鉄と結合して重炭酸鉄Fe(HCO3)2を形成しO2の影響を受けて水酸化第一鉄となり更に鋼鉄面を腐食させます。
蒸気ラインを腐食から守るアサヒ防食剤は大きくアミン系と被膜系に分かれています。
蒸気ラインを腐食から守るアサヒ防食剤は大きくアミン系と被膜系に分かれています。
分解の反応式
2NaHCO3→Na2CO3+CO2↑+H2O
Na2CO3→2NaOH+CO2↑
アミン系
ボイラー内に入ると直ちに揮発して蒸気と一緒に系統内のあらゆる場所に運ばれ有害な炭酸ガス(CO2)を中和し蒸気ラインの腐食を防止します。
被膜系
皮膜性アミンで構成され蒸気と一緒に系統内のあらゆる場所へ運ばれ強力な皮膜を形成し配管等の金属面を完全に保護します。
多目的缶内処理剤
多目的缶内処理剤は、一つの商品で清缶剤、脱酸素剤、分散剤等の機能をもっており多数の薬品注入による繁雑さがなく単一商品でしかも液体ですので取り扱いが簡単です。
工業用、食品用、リン酸系、非リン系等、種類も豊富で目的、用途に応じてご使用いただけます。
工業用、食品用、リン酸系、非リン系等、種類も豊富で目的、用途に応じてご使用いただけます。
アサヒ保缶剤
満水保缶剤用の薬剤でPH調整、腐食防止など優れた保缶効果を発揮します。
当社のボイラー用水処理剤は、定期的な水質分析により、適切なアドバイスは勿論のこと、水質状況や使用状況に応じて微調整しますのでいつまでもボイラー内が清浄に保たれます。
薬品
ボイラー
ボイラー
アサヒ清缶剤使用中の清浄な缶内
スケールが付着した缶内
ボイラー用水処理剤一覧表
多目的缶内処理剤
品番 | リン酸系 | 非リン酸系 | 食品添加物または米国FDA認可品等無公害薬品使用 | ヒドラジン含有 | 備考 |
KH□シリーズ | ○ | ○ | 清缶剤+脱酸素剤+分散剤 | ||
KH□Rシリーズ | ○ | ○ | 貫流ボイラー用 | ||
KA□シリーズ | ○ | ○ | 食品添加物またはFDA認可品で構成 | ||
KA□Rシリーズ | ○ | ○ | |||
HB□シリーズ | ○ | ○ | 非リン系 | ||
HB□Rシリーズ | ○ | ○ | |||
HB□Fシリーズ | ○ | ○ | リンを含まず食品添加物またはFDA認可品で構成 | ||
HB□FRシリーズ | ○ | ○ |
アサヒ清缶剤
品番 | リン酸系 | 非リン酸系 | 食品添加物または米国FDA認可品等無公害薬品使用 | ヒドラジン含有 | 備考 |
B□シリーズ | ○ | リン含有高分子系清缶剤 | |||
C□シリーズ | ○ | ||||
D□シリーズ | ○ | ||||
E□シリーズ | ○ | ○ | 食品添加物またはFDA認可品で構成したリン含有高分子系清缶剤 | ||
F□シリーズ | ○ | ○ | |||
SB□シリーズ | ○ | 非リン系清缶剤 | |||
SB□Fシリーズ | ○ | ○ | 食品添加物またFDA認可品で構成した非リン系清缶剤 |
アサヒ脱酸素剤
品番 | リン酸系 | 非リン酸系 | 食品添加物または米国FDA認可品等無公害薬品使用 | ヒドラジン含有 | 備考 |
H□シリーズ | ○ | ヒドラジン系 | |||
A□シリーズ | ○ | 亜硫酸ソーダ系 | |||
S□シリーズ | ○ | アミン系 |
アサヒ防食剤
品番 | リン酸系 | 非リン酸系 | 食品添加物または米国FDA認可品等無公害薬品使用 | ヒドラジン含有 | 備考 |
M□シリーズ | 揮発性アミン | ||||
CH□シリーズ | |||||
R□シリーズ | ○ | 皮膜性アミン | |||
MR□シリーズ | 皮膜性+揮発性アミン |
スラッジ分散剤
品番 | リン酸系 | 非リン酸系 | 食品添加物または米国FDA認可品等無公害薬品使用 | ヒドラジン含有 | 備考 |
FB□シリーズ | ○ | 低リン系 | |||
PB□シリーズ | ○ | 非リン系 |
アサヒ保缶剤
品番 | リン酸系 | 非リン酸系 | 食品添加物または米国FDA認可品等無公害薬品使用 | ヒドラジン含有 | 備考 |
K□シリーズ | 満水保缶用 |